既卒と第二新卒との違いは?どっちが就職しやすい?

女子大生既卒

「大学卒業間近だけど就職が決まっていない」
「内定はもらっているけど、実はあまり行きたくない会社…」

様々な理由で、学校卒業間近だけど、4月から無職になりそうだったり、働いてもすぐに辞めそうな境遇な方もいると思います。

ご安心ください。そんな悩みを考える方はあなただけではありません。

既卒とは何か? 第二新卒とは何か?

選べるならどっちがいいの?

メリット・デメリットなどを解説したいと思います。

既卒とは?

女子大生

まず既卒について説明したいと思います。

既卒には明確な定義はありませんが、一般的に内定先がないまま卒業してしまった元学生を指します。

専門学校生・短大・大学・大学院生を指すことが一般的です。

高卒も一応既卒になるのかもしれませんが、高卒ぐらいの年齡であれば、これから進学する可能性もあるので、「フリーター」が世間的にはしっくりくると思います。フリーターはリクルート社が90年代に作った言葉です。今ではすっかり浸透していますよね。

既卒でバイトで生計を立てているなら、既卒でもありフリーターでもあるので、どちらを名乗っても大丈夫です。

一般的に、「既卒=人生終了」みたいなイメージなので、周りの友達からは、ちょっと可哀想な目で見られたり、やけに励まされたりします…

 

第二新卒との違いは?

スーツ

 

既卒と比較的境遇が似ているのが「第二新卒」です。

社会人経験が3年未満で退職してしまった求職中の方を指すのが一般的です。

会社によっては25歳以下限定など制限があったり、第二新卒も既卒と同じく定義が曖昧な言葉です。

内定が出て、1ヶ月でもどこかの会社に所属していたのであれば、既卒ではなく、第二新卒となります。

また、一般的には第二新卒の方が既卒よりも転職市場で高い評価をされることが多いです。

 

入社した会社が合わない場合、最低3年続けるべき?

ビジネスウーマン

 

現在既に働き始めているけど、ちょっと失敗したかもと悩んでいる方もいるかもしれません。

「日本には石の上にも3年」なんていう言葉がありますよね。

つまり、どんな嫌な仕事でも3年間続けなければ、本当に合わないのかどうか分からないということです。

しかし、昨今の転職市場を考えると、さっさと辞めてしまった方が得策なことも多いです。

方向性の違う努力は努力ではありません。それどころか逆に退職の決断を遅らせているだけとも言えます。

3年も興味のない業界で働いていたら、25才を越えてしまいます。25歳ともなると、転職先で、そこそこ専門的なスキルを求められますし、若者扱いもされなくなります。第二新卒として扱ってもらえないので、未経験業界・未経験職種への転職が難しくなります。

ちなみに30才ともなると会社では、まだまだ若手・中堅社員でも、転職市場では老人扱いとなるので、注意が必要です。35歳ともなると、よほど仕事ができる人ではない限り、坂道を転げるような転職しかできないことが多いです。転職すればするほど給与が減っていく方が大半です。

また女性の場合、25歳を超えると、そろそろ結婚・出産といった人生の一大イベントも迫っているかもしれません。企業としても、年頃の女性を新しく雇用しても、突発的な寿退社のリスクがあるのが悩みどころで採用に影響が出るかもしれません。

まだ、20代前半と言っても、毎年あなたより年齡的に有利な若者が輩出されています。

全く未経験の業界・職種に転職するなら、若さが最も武器になるので、興味のない業界で時間を無駄にするのもリスクがあります。昭和的な価値観の「石の上にも三年」という言葉が本当に自分の状況にも合うのかどうか、今一度考えてみてください。

短期間で会社を退職した経歴があると

「またすぐ辞めてしまうのでは?」

と採用担当者に思わせてしまいますが、年齡が高いこともマイナスポイントです。どちらにせよ面接でしっかりと説明できれば、短期で退職してしまっても大丈夫です。

社会人1年目でも、これじゃない感があるのであれば、「社員の方に悪い…」なんて、遠慮せずに、正直な気持ちを伝えて、さっさと新天地へ旅立ちましょう。どの時点で辞めようが、迷惑なことに違いはありません。

「最低3年は働いてもらわないと投資として成り立たない」と小言を言われるかもしれませんが、3年在籍しても、「3年掛けて1人前に育てたのに、出て行くのなら、もっとさっさと出ていって欲しかった」などと、どちらにしても文句を言われることもあります。

親御さんは早期退職に反対するかもしれませんが、今は親の時代とは違います。終身雇用も年功序列も中途半端に崩壊してしまっているので、親に相談しすぎるのもよくありません。相談するなら学校の先輩や転職エージェントにしましょう。

大学4年であまり行きたくない会社から内定が出ている場合は就職すべき? 既卒になるべき?

 

現在内定が出ているけど、そこまで行きたくない会社で、内定辞退して既卒になるか、数年後の転職市場で第二新卒として挑戦するかで悩んでいるかもしれません

もし、今そこまで行きたくない会社から内定が出ており、辞退して既卒になるか、第二新卒枠を狙うか悩んでいるのであれば、以下のメリット・デメリットを考慮に入れて、検討してみてください。

 

興味のない会社でも一応就職して第二新卒を狙うメリット

Good

 

研修などの基本的な社会人マナーが出来ている

 

研修など、一から教えてくれるので、社会人としてのマナーが身につきます。

ピチピチの社会人1年生として扱ってくれるのは、一生で、学校を卒業した年だけです。

会社の先輩が手取り足取り社会人としての「いろは」を教えてくれるのは貴重な機会です。既卒だと、社会人としての基本マナーは自分で独習しなければなりません。

 

既卒より第二新卒の方が転職市場での価値が高い

 

第二新卒は、社会人としての基本的なマナーは叩き込まれているけど、1つの会社のカラーに染まりきっていないので、育てやすいというのが世間一般的な認識です。

またブラック企業だろうが、名のしれた会社に勤めていたのであれば、その会社に一度は選ばれたということで泊がつきます。

既卒だと、どこの会社からも欲しいと思われなかった人材なので、どこか性格やコミュニケーション能力に難があるのではないか? と面接であら捜しをされる可能性があります。

既卒を選択する場合は、なぜ既卒になったかを、きっちりと説明できるようにしましょう。もし、これまでの経験で、バイトなどの面接でも何度も落ちたり、人から選ばれることに対して苦手意識がある場合は、一度は就職できたという実績作りの為に第二新卒の方がいいかもしれません。

 

 

興味のない会社でも一応就職して第二新卒になるデメリット

 

一方、一旦就職してから第二新卒になるデメリットは以下のようなものがあります。

退職しにくい

 

正社員就職は、学生時代のアルバイトのように簡単に辞めることができない雰囲気になります。

たまに、気軽に辞める方もいますが、大体、「空気読めない」「自己中心的」「根性なし」など、総スカンを食らうことが多いです。

離職は裏切りとみなされるので、その会社で培った人間関係を一気に崩壊させてしまいます。

入社から数ヶ月〜2年ぐらいで辞めるのは、非常に気まずいので、退職を言い出す勇気が出ずに結局ダラダラと続けてしまって、全く自分の理想としない人生になる可能性もあります。

 

転職活動にも時間が取れない

 

働きながらだと、転職活動の時間が取れません。

大半の会社は平日の昼間に採用面接を行っているので、どこかの会社で働きながらだと、折角書類選考を通過しても、肝心の面接に行くことができません。

また、どこかに勤めたままの状態だと、企業も本当に期日までに退職できるかも心配になります。

ということで、結局会社を退職してからでないと自由に転職活動ができないというジレンマがあります。

退職してからだと、「生活費が…」という問題も出てきますよね。

その場合、失業保険を利用するという手もあります。

失業保険は退職後数ヶ月間、前職の給与を考慮に入れた金額が支給されます。1年以上〜5年未満であれば3ヶ月間だけ支給されます。

しかし、自己都合での退職の場合、最初の給付金の支給まで3ヶ月必要となるので、最低3ヶ月分の生活費は貯金しておく必要があります。

ちなみに失業給付期間に職業訓練を受講することで、さらに失業保険の給付期間を延長することができます。

職業訓練中は、訓練を受講しながらも、面接がある日は面接を優先することができ、内定が出た時点で訓練をいつでも終了させることができます。

おまけにWebデザインやプログラミング、簿記や英語など20代ならお金を払ってでも学びたいことが無料で学べるので、機会があれば利用してみてください!

また転職活動中の生活費を稼ぐ手段としては、日雇い派遣などもあります。単純作業の案件が多いので、人を選びますが… 日雇い派遣は、法律上はグレーのようですが、今も一応働けます。

 

既卒3年目までは新卒として扱う企業もある

 

厚生労働省によって青少年雇用機会確保指針が改正され、大学卒業後3年以内の既卒を新卒扱いとするという通達が出されました。

あくまで通達で、法的効力があるわけではないので、実際に新卒扱いとして、同じ土俵に立たせてくれる企業はまだまだ少ないのですが、それでも少しずつですが、既卒からの就職活動が始めやすい方向へと進んでいます。

一度どこかの会社に入社してしまえば、既卒ではなく第二新卒です。

もちろん、新卒の方が第二新卒よりも大手企業に入社しやすいです。

自分の行きたい会社や業界が比較的既卒を新卒として扱い採用している実績があるのであれば、既卒だけど新卒採用の求人に応募してみるのもいいかもしれません。

 

まとめ

  • 既卒とは一度も就職をしたことがない専門学校生・短大・大学・大学院生
  • 第二新卒とは社会人経験が3年以内で退職してしまった人または25歳以下
  • 石の上にも三年の考えは現在の転職市場では必要ない
  • 既卒と第二新卒はそれぞれメリット・デメリットがある
  • 既卒3年までを新卒として採用する動きが少しずつある

 

世間一般的には第二新卒の方が上位互換と思われていますが、既卒の方が良い部分もあります。

どちらにしても20代半ばまでで職業人生は決定づけられます。未経験の職業でも飛び込むことができるのは20代半ばまでです。

人生一度切りなので、後悔しないよう、よく考えて選択しましょう。

ちなみに今の時代は新卒や既卒でも就職エージェントに相談できるサービスも登場しています!