個人アプリは儲かる?儲からない?収入はいくら?20代ならやめとけ

個人アプリは儲からないプログラミング

個人アプリ開発に興味がある大学生や社会人の方も多いと思います。

「個人アプリって儲かるの?」
「個人アプリのメリット・デメリットは?」
「どうやってマネタイズするの?」

など色々と疑問があると思います。筆者は2014年〜2016年にかけて個人アプリ開発者として活動していたことがあります。その時の体験を紹介させてもらいたいと思うので副業や仕事として個人アプリ開発者になるかどうかの参考にしてもらえれば幸いです。

iPhone・Androidの個人アプリ開発が儲からない理由

儲かるか儲からないかの結論を先に述べます。大半の個人アプリ開発者は儲かっていないです。月1万円以上稼げている方はあまりいません。

参考になるかは分かりませんが、サンプルの1つとして自分の全盛期の黒歴史収益をさらしておきます。

 

個人アプリの収入

アドネットワークはnendさんです。他にもいくつか使っていましたが、メインはnendなので他は省略です。全部のアドネットワーク合わせると全盛期でも月に4万円超えた時が瞬間最大風速で、平均的には月1〜2万円の収入でした。

とてもアプリ開発だけで食べていける金額ではありません。他の方についてはよく知りませんが、たぶん個人アプリ開発者なんて、大体これぐらいが現実で、ネットで上位表示されている個人開発者は、ネットでの情報発信力があったり、たまたまマグレで当たったケースもあるので、あまり参考にならないと思います。

なぜ個人アプリが儲からないのか自分なりの理由を考察してみたので紹介します。

 

ASO(SEO)対策がよく分からない

まずアプリストアで検索上位表示対策させるASO(アプリストア最適化対策)がよく分かりません。

Webサイトとかだと、色々と上位表示させる為に自分でできる施策がありますが、アプリストアの検索上位対策でできることはほとんどありません。

Appleのアプリストアの場合は、関連キーワードを指定する古典的なSEO対策が可能で、アルゴリズムも当時は単純でした。自分はキーワードとタイトルの検索影響力を利用して検索キーワード「RPG」で1位を数ヶ月取ってたことがあります。「RPG」はジャンルとして用意されているので、直接検索窓に入力するユーザーは少ないですが、それでも1位表示されている頃は1日200ユーザー以上を獲得してくれました。

しかしGoogle Play Storeの場合には、キーワード項目がなくASO対策の難易度がApple App Storeより高いです。というかGooglePlay Storeの場合にははほぼ何もできません。説明文中のキーワード散りばめとかも、SEOでもあまり意味がないので、ASOでも意味ない可能性が高いです。

私の場合は結局Google Play Storeでの対策方法が見つからずほぼ収益が上がりませんでした。

iOSのアプリはリリース当初は比較的上位表示してもらいやすい期間なので、キーワード対策の甲斐もあって1つだけそこそこヒットさせることができました。

しかしリリース当初はダウンロードされますが、しばらくすると、消えていくので結局収益が安定しません。

 

集客手段がない

アプリリリースしても他の集客方法も少ないです。典型的なアプリの集客方法は広告出稿です。

広告にもいくつか種類がありますが、最も盛況を誇ったのがブースト広告です。ブースト広告は、ポイントサイトみたいなところでアプリのインストールを促すと、インストール数が瞬間で急上昇してアプリストアのランキング上位表示されるアルゴリズムを利用した広告です。

ブースト広告がアプリの広告の中では一番コスパがいいです。中高生の気軽なお小遣い稼ぎとしても需要があり人気を博しました。

しかし、広告出稿は素人アフィリエイターがいきなりCPCアフィリエイト(クリック広告で集客)でマネタイズするぐらい無謀なことで、個人開発者で実際にブースト広告使っているのは上級デベロッパーです。

資本力持った法人やレベルの高い個人開発者は、クオリティの微妙なゴミアプリを無理やり検索上位にぶっ込んでもマネタイズのノウハウがあるので黒字化できましたが、弱小個人開発者はお金を溶かすだけです。

特にAppleの方がランキングシステムが単純なのでブースト広告を悪用が目立ってましたが2015年あたりにアルゴリズムで上位表示されにくく対策されはじめてました。今も通用するんでしょうかね…

こういったブースト広告・ランキング不正を報告サイトとして「アップトーキョー」という個人サイトもあったのですが、それも更新が途絶えてますね…

もう一つの集客方法がレビュー依頼です。アプリのレビュー依頼の方が現実的な集客方法になります。個人アプリを紹介してくれるサイトとしてはApplivやアプリゲットさんが人気がありますが、掲載されても数十ダウンロード程度伸びる程度で、数日で通常営業です。個人アプリはレビューサイトに掲載されてもあまりダウンロード数は伸びません。

個人アプリをレビューしてくれるサイトも自分がアプリ開発から撤退した2016年でも結構更新されていないサイトが多かったです。2016年当時かろうじて更新されていたサイトも今はさらに更新が途絶えいるサイトが多いです。結局アプリレビューサイトも需要がないのでしょう。挙げ句に2018年10月にAppleはアプリのアフィリエイトプログラムも終了させてアプリブロガーにとどめを指してしまいました。

 

個人アプリの開発難易度下がった

個人アプリの開発難易度が劇的に下がりました。参考書やスマホアプリ開発学習サービスも増えました。さらに、開発環境が整備されたので、プログラミングなしでもアプリが作れるレベルにまでなりました。

特にゲームの方はUnityというスマホゲームの最強ゲームエンジンが登場したおかげで、誰でもゲーム作れるようになってしまいました。自分もUnityでの開発がメインでした。

ゲーム開発事態は簡単になりましたが、個人アプリの競合のクオリティも高くなりましたし、何よりUnity使ってハイクオリティなゲームを制作するガチ勢のベンチャーが続出しました。だから作るのは簡単になりましたが、結局売る難易度が高くなりました。

Unityのおかげで一番恩恵を得たのは、ゲームエンジンを自前で開発できるほどの資金力がない開発会社がゲーム市場に参入できたのが一番大きかったのではないかと思います。

Unityでゲームクリエイターとしてご飯食べたいなら、こういった会社に就職することがいんじゃないかと思います。個人アプリゲームはスマホ黎明期に一部の先行者が一瞬だけ儲かっただけでした。

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個人アプリは作るのもメンテも大変

自分が作っていたRPGとかだとバグ取りとかも大変だったので開発に半年以上もかかって超面倒でした。かといって数日で作成できるような単純なカジュアルは量産されまくってて、出したところでほとんどダウンロードされません。

アプリ開発を諦めたあと、エンジニアとしての就職にも憧れがあったのですが、3年遅かったと断念し、個人アプリの情熱をブログに向けることにしました。まだまだ少ないですがおかげ様でアプリ開発者時代の収入は越えることができています。ブログの方がアプリ開発より時間に対する収益パフォーマンスは良いです。

またアプリ作るとメンテナンスが大変です。変なバグが色々と出て、それの解決方法を探すのに、英語のフォーラムサイトとかで調べたりしなければならず、それでも解決方法が分からず自分で試行錯誤しながらバグを潰すのに消耗します。

エンジニア経験者であれば当たり前のことなのかもしれませんが、スキルの乏しい個人アプリ開発者にとっては、OSやフレームワークのアップデートやバグの修正などに結構な時間が取られて、新しいアプリの開発に手が回らない負のスパイラルに陥ってしまいます。

特に自分の場合にはUnityのアセットをゴリゴリ使っていたので、アセット自体のバグにも悩まされてデベロッパーにバグ修正依頼したりしながら苦労して完成させた覚えがあります。Unityのアセットも個人が作ったプログラムが多いので動作が不安定なことも多いです。

 

アカウント凍結されたら人生終了

個人アプリ開発者はアカウント凍結(垢バン)されたら人生終了です。

2015年10月に通称「ナギサショック」という激震がアプリ業界に走りました。カジュアルゲームを量産して効率よく稼いでいたNagisaという開発会社のアカウントがAppleから凍結されてしまった事件です。Nagisaは個人でも作れるレベルのカジュアル系ゲームを量産させて広告費で収益を上げるマークティングの上手い会社でした。株式上場間近の噂もあったぐらいです。

しかしNagisaがゲーム以外の主軸としていた無料マンガアプリの中に性的コンテンツが混じっていたことがきっかけとなり、Appleからアカウント凍結を食らっていました。

Nagisaはパートナー企業のアプリ開発で食いついないだり、トップデベロッパーの1つだったのでAppleとのコミュニケーションを図りながら再度アプリを出せそうな感じまで状況が回復してきているようですが、個人アプリの場合には再起は厳しいんじゃないかと思います。

アカウント凍結されると食いっぱぐれるのが個人アプリ開発者の非常に厳しい現実です。アプリストアのレギュレーションに引っかかりそうなアプリは法人アカウントではなく、会社スタッフの個人アカウントでリリースしているようなアプリもありますが、個人がレギュレーション食らうと一発退場で露頭に迷うことになります。

あとクリック型広告であるAdMobも広告クリック単価が高かったり海外でも広告を出せるのでマネタイズには不可欠な存在です。しかし、健全にアプリを運営しているつもりでも、「いきなり垢BANされた」みたいな報告が結構アプリ業界界隈では声が挙がってました。AdMobの場合はカスタマーサポートとの連絡すら弱小デベロッパーではつながらないので、自分は怖くて使えませんでした…

個人アプリ開発者へのインタビュー記事で景気の悪い話が多くなった

個人アプリ開発者のインタビュー形式で紹介する有名なサイトとしてアプリマーケティング研究所があります。

個人アプリも2013年ぐらいまでのインタビュー記事は景気のいい話がいっぱいで、アプリマーケティング研究所をはじめ様々なサイトの個人開発者のインタビュー記事で「テキトーに作ったカジュアルゲームで○百万円儲かりました〜」みたいな話が実に多くて、そのインタビュー記事を読んで「自分もそっちの世界に行くんだ!」とモチベーションの糧にしながら開発を続けてました。

しかし、そういった景気のいい話は2013年ぐらいがピークで、2014年以降はフラッピーバードなどで一時的に盛り上がりましたが、全体的には景気の悪い話が多くなり、先行者メリットで有名になった個人アプリ開発者も「いつまでアプリ開発で食べていけるか分からない…」みたいな感じの方が増えました。

2014年に数千万円荒稼ぎしたフラッピーバード

フラッピーバード

2013年ぐらいからはパズドラを皮切りに大手Webベンチャーによりゲームが数多くリリースされるようになったので、ゲームにおいては主役は完全に個人から法人に移った気がします。

個人アプリなんてダウンロードされない

アプリ開発者なら知らない方はいないであろうアプリマーケティングの世界的なサイトである「App Annie」。App Annieの統計によると、今も世界でのアプリダウンロード数は増え続けています。

 

アプリ全体の世界でのダウンロード数出典:App Annie

 

ただ、「アプリのダウンロード数増加 = 儲かっている個人アプリ開発者の増加」とはならないと考えています。なにより新興国ではスマホを持っていない人が増えたことによる自然増加が大きいです。

また一部のWebベンチャーによって運営されているアプリのダウンロードに集中していると推測します。

筆者自身、数年前まではアプリストアのセール情報などを逐一チェックして色々とダウンロードしていました。しかしメンテナンスされないアプリが多すぎることや似たようなアプリが乱立していて、どれがいいのかよくわからず、結局ダウンロードしても大半のアプリは使わなくなります。

SNSなどで話題になっている定番アプリこそ新しくインストールするものの、個人が開発しているアプリはメンテされなくなるアプリが続出ですし、課金してもいつのまにか使えないことも多かったので、いくら完成度が高くても今は課金しなくなりました。個人アプリなら絶対に課金しません。

それどころか、メンテナンスされるかどうか分からない新しいアプリを探すのは時間がもったいないと感じるようになりました。スマホを数年利用してきた方であれば、このアプリの流行り廃りの速さには少しうんざりしているのではないでしょうか。

結局有名企業の定番アプリ以外は必要ないと、アプリ開発をしていた自分ですら思うようになったのも開発をやめた要因の1つです。

さらに今はWebサイトがアプリアイコン化できてしまうので、Webサービスがアプリの競合となってきました。億単位で資金調達しているWebベンチャーに個人アプリが対抗できる時代は完全に終わってしまったんだと思っています。

 

まとめ:個人アプリ開発者よりもWebエンジニアを目指すことを全力で薦める

この記事は5年前の自分に向けて書いた感じです。

もし5年前に戻れるなら、職業訓練でプログラミングの基礎は理解しているんだから、RubyとかPHPみたいな就職しやすい言語勉強するべきだったとガチで後悔しています。

あの頃は「エンジニア=35歳定年」とか「IT企業=ブラック」みたいに頑なに思ってITエンジニアとして就職活動しなかった自分はアホでした。Web業界とSIer業界の違いすら調べなかった自分を蹴り飛ばしてやりたいです。

今もし20代前半〜中盤ぐらいに戻れるなら、Webエンジニアでの転職保証しているテックエキスパートあたりに申し込むと思います。

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