人気プログラミングスクールの1つであるGEEK JOB(ギークジョブ)。無料でプログラミングが学べてしかも、就職支援もしてくれるということで評判です。
筆者もアプリを開発したり、職業訓練でプログラミングを学んだりしていたりした経験があるのでプログラミングスクールを評価する目は、一般的な人よりは肥えているとは思うのですが、ギークジョブは個人的には全ての無料プログラミングスクールの中でも一押しとなっています。
「ギークジョブって他と何が違うの?」
「就職先ってどんなところ?」
「違約金とか怖い…」
など、色々と疑問や不安もあると思うので、直接ギークジョブに、言語や就職先、違約金などについて電話で問い合わせた内容と合わせて、なぜオススメなのか解説したいと思います。
ギークジョブ(GEEK JOB)で学べるプログラミング言語はRuby・PHP・Java
ギークジョブで学べる言語はRuby・PHP・Javaの3つです。
大体無料のプログラミングスクールってJavaが大半なのですが、RubyとPHPが学べるのは貴重な存在でありギークジョブをオススメしている一番の理由です。
ただ実際には8割ぐらいの方がJavaを勉強するんだそう…理由は特にどの言語を勉強するか決めてないまま相談してくる求職者には、求人の需要の多いJavaを薦めるからだそうです。
まぁ、確かに需要は多いのは間違ってませんが、せっかくWeb系のサーバサイド言語が選べるのにも関わらずJava選ぶとか超もったいないです。
この記事読んでからギークジョブに申し込む方には知っておいて欲しいですが、このプログラミング言語の選択は今後のエンジニア人生を左右する重要な決断になります。
大体イメージとしてはこんな感じです。
Java | 企業の業務アプリケーションに利用。スーツ着てしっかりした身なりで、基本SES(客先常駐)企業。サラリーマンっぽい印象。 |
Ruby | 日本のWebサービス(一般ユーザーが楽しむサービス)企業の多くが近年はRubyを採用。私服勤務可能で将来的にフリーランスやリモートワーカーになりやすい。 |
PHP | Webサービスにも利用できるが近年はRubyに需要的に負けている。しかしPHPはWordPressで利用されているのでホームページ制作会社での需要が高い。私服勤務可能で将来的にフリーランスやリモートワーカーになりやすい。 |
多分上の説明を見てRubyかPHPが魅力的を感じた方が多いと思います。PHPとRubyはWebサービス使っているのでどちらを選んでも構いませんが、Javaを使うと就職できる企業の毛色がかなり違ってきます。
業務アプリケーションの開発はNECとかNTTデータを頂点としたピラミッド構造で、建設業界に似ています。大半の会社のエンジニアは自社ではなく、元請けの会社に出向いて仕事をすることになります。無料のプログラミングスクールで教える言語はJavaです。Javaやりたいならギークジョブじゃなくてもいいと思います。
どの言語を学んでも大体カリキュラムとしてはこんな感じですね。学べることはどれも一緒です。
- PCの基礎知識
- ネットワークの基礎知識
- プログラミング前提知識(プログラミングとは 基本の仕組み システム開発)
- プログラミング的思考方法(フローチャート アルゴリズム)
- プログラミング基礎学習
- 組み込み関数
- データ操作
- データベース基礎
- オブジェクト指向(考え方 クラス MVC)
- 巨大なソースコードの改修
- 総まとめ
- オリジナルサイト作成(仕様作成 開発 テスト)
小難しいこと書いてますが、プログラミングの文法の基礎やってから、データベースも使ってページ間でデータの受け渡しして掲示板っぽい機能が実装できるぐらいのカリキュラムです。
他のプログラミングスクールで身につくスキルとそこまで大きく変わりません。
あと、どのプログラミングスクールも「講師が現役エンジニア」「質問し放題」「カリキュラムが良い」など色々と褒めますが個人的には、有料でも無料でもどこのプログラミングスクールも大差ないと思ってます。ギークジョブがスクールとしては特に優れているとは思いません。
しかし、無料でプログラミングが学べる分ギークジョブはコスパ的には優れてます(笑)
ギークジョブ(GEEK JOB)のインフラエンジニアとプログラマコースってどっちがいいの?
ちなみに上で話したのはプログラマコースについてです。実はギークジョブではインフラエンジニアにもなれるコースがあります。
インフラエンジニアは、サーバとかネットワークとかシステムがしっかり動くようにするお仕事です。私はインフラエンジニアについてはあまり詳しくないのですが、イメージとしてはプログラミングしないエンジニアで、勉強嫌いな文系でも比較的簡単になれるIT専門職です。
地味ですが、絶対になくならないポジションとも言われているので、開発職に興味がない方はあえて狙っていってもいいかと思います。
ちなみにインフラエンジニアと開発系のエンジニアだと開発系のエンジニアの方が少し市場価値(年収)が高い傾向にあります。ただ競争率としてはインフラエンジニアも捨てがたいです。
学ぶことが少なくていいメリットがありますが、もし学習意欲が高い方であれば、開発系のプログラマコースを選ぶ方が多いです。
ちなみにインフラエンジニアを目指せる会社としては他にも【ITCE Academy】などもあります。コチラは無料で上京するための寮も用意してくれ、就職先も優良企業が多いということで評判が高いです。

大学3・4年生でもギークジョブ(GEEK JOB)に参加できる?
「大学生でもギークジョブに参加できるの?」って疑問のある方も多いと思います。
大学生でもギークジョブに参加できます。4年生はもちろんのこと、3年生でも応募できます。
実は大学生は新卒カードという、日本の就活市場で最強の武器があるので、未経験でも自社サービスを開発している会社でも就職が狙えるようです。
IT業界は9割が客先常駐と言われ、憧れの自社開発の会社に未経験から就職するのはハードルが高いのですが、大学生であればポテンシャル採用でコテコテの文系さんでも自社サービスを開発していて知名度の高い会社でも、比較的難易度低めで狙っていけます。
ギークジョブに申し込む時期としては大学3年の1月〜 5月頃だと、かなり条件のいい会社を紹介できるとのことです。
ギークジョブに地方在住でも応募できる?就職先は東京以外にもある?
ギークジョブの就職先ですが、基本、就職先は基本東京・埼玉・神奈川・千葉にあるSES企業になります。
SESとは自社で開発せずに、開発案件の元請け会社にエンジニアを派遣することです。Javaを使った業務アプリケーションは、絶対に情報が漏れてはいけないので、業界全体の9割ぐらいの会社は客先常駐です。
他のギークジョブについて書いてあるサイトでは学ぶプログラミング言語としてJavaをオススメしているサイトがいくつかありますが、筆者は客先常駐という働き方には魅力をあまり感じませんのでJavaを選択しない方が幸せになれると思っています。
ただ、コミュニケーション能力ある人が結構人材価値が高いようで、コミュ力自信がある方には、Java専攻でも自社で受託開発などもやってる会社をギークジョブ経由でも紹介するケースにあるという話でした。
一方のRuby・PHPはWebサービスを開発している会社が使う言語なので、自社で開発している会社を中心に狙っていくことになります。あまりRubyやPHPなどのWeb系言語はSESが発達していません。その分、Webエンジニアの求人数は少なく求められるレベルも高いとのことでした。
Java・Ruby・PHPどのプログラミング言語を選んでも、基本IT/Web企業の大半は東京経済圏に集中しているので、東京・千葉・神奈川・埼玉で就職できない方はギークジョブに参加することはできません。
大阪や名古屋でもエンジニア求人は多少ありますが、ギークジョブが抱えている案件は関東圏だけなので、大阪とか名古屋で就職することはできません。
地方で就職したい方は、3年ぐらい東京で頑張って、2〜3年職歴があれば、Uターン転職したり、フリーランスエンジニアも目指すキャリアを考えましょう。特にRubyやPHPといったWebエンジニアはリモートワークが可能な会社も多いので、技術さえあれば、全国どこからでも仕事をすることができます。田舎だとホームページ制作会社のレベルが低いので、フリーランスでも地域によっては無双できたりします。
ギークジョブだけのため東京に引っ越すのは難しい地方在住の方もいると思いますが、ギークジョブのレッスンはオンラインでも受講できます。
レッスン自体は地元で受講して、就職活動で一度上京して、採用が決定したら勤務初日までの東京に引っ越すみたいなアレンジもできるので、もし地元で仕事がないからとフリーターしてるぐらいなら東京で技術身につけて、3年後にUターンを目指せばいいと思います。
地方在住社は引っ越しについて気になると思いますが、東京はシェアハウス文化が発達しているんで、結構シャレた物件が月5万円代でもあります。敷金礼金とか節約できます。オークハウスの物件とかテラスハウスみたいなノリの物件が多くてオススメです。


将来的にUターンとなるとRuby・PHP・Javaの中ではPHPが一番オススメです。理由はWeb制作案件が最も多く、WordPressという世界の4分の1のサイトが作られているプラットフォームがPHPなので案件が豊富だからです。RubyはWebサービスなので、地元からのリモートワークも可能ですが、Webサービス開発している会社の絶対数が少ないので、求人自体はやはり少なくなります。
Java勉強しちゃうと、会社の業務アプリなんてフリーランスになって自宅やカフェで作業なんて無理なんでギークジョブでもPHPかRubyを勉強しましょう。
就職しないとどうなる?評判の悪いギークジョブの違約金制度について
ギークジョブは無料ですが、ちょっと評判が悪いのが違約金制度です。
- 開始日から14日間(土日祝日を除く)経過後に、本人が自主的に退学した場合
- 終了日から30日間(土日祝日を除く)以内に、自己応募または他社サービスを経て面接もしくは転職された場合
- 終了後一ヶ月以内に企業より採用内定通知が出たにも関わらず辞退した場合
まず「プログラミング学習のモチベーションが低い方」や「就職サイト併用したい方」はギークジョブ使わない方がいいと思います。
最も重要なのが、もし内定が出ているのにも関わらず、辞退した場合には違約金を支払わなければなりません。
そして基本紹介された求人は全部面接までは行かなければなりません。テスター職とかだと、プログラミング全くできなくても受かる可能性とかあるので、これはちょっと厄介ですね…
ちなみに受けたけど不採用になった場合には違約金は発生しないので、気乗りがしない就職先はわざと落ちた方がいいです。
テスター案件は何のスキルも身につかないので、紹介された場合には面接先で

自分は前前前世が鳥だったんで、I can Flyできます。
みたいな意味不明なこと言っといた方が幸せになれると思います。
ギークジョブがRubyやPHPをオススメしないのは、Javaよりも求人が少ないので、就職成功率が低いからだと思います。
それでも自分なら頑なにPHPかRubyを勉強します。Ruby・PHPだと基本受託開発している会社を紹介してくれるので、就職の成功率が低くてもそっちでチャレンジした方が紹介してくれる求人の質が良いです。Ruby・PHPの自社開発会社にどこからも採用されなかった場合には違約金発生には該当しません。RubyやPHPのスキルは身についているので、ギークジョブ経由で全滅になったら自分でWantedlyとかでアプローチすればいいだけです。
あんまり上みたいな裏技みたいなことやってると、もしかしたらRuby・PHP選んだ方で就職できなかった場合は違約金になるみたいに制度改変になるかもしれないので、早めに行動することをおすすめします…
GEEK JOB
ギークジョブ(GEEK JOB)の料金について
ギークジョブの料金について簡単に解説しておきたいと思います。ギークジョブには「転職コース」と「Webアプリ学習コース」があります。両方ともカリキュラムとしては、ほぼ同じですが、転職コースの場合にはレッスン料金が無料になる代わりに就職が必須になります。
料金 | 要件 | |
転職コース | 無料 | ギークジョブ経由での就職 |
Webアプリ学習コース | 社会人 129,600円(税込) 大学生 64,800円(税込) | 特になし |
無料でプログラミングが学べる転職コースのインパクトが強すぎて、あまり目立たないですが、実はWebアプリ学習コースもかなりコスパいいです。他のプログラミングスクールだと30〜50万円程度だと思いますが、ギークジョブのプログラミングスクール部門はなぜか超格安プランになってます(笑)
また、ギークジョブ経由で紹介された求人が気に入らなかった場合でも、この格安のWeb学習アプリコースの料金払えばいいだけです。
個人的にオススメは転職コースで申し込んでおいて、就職支援もしてもらう、気に入らなければ学習費用を後払するのがオススメです。
まとめ
- ギークジョブの参加者の8〜9割がJavaを選ぶ
- JavaとRuby・PHPだとキャリアがかなり違う
- 大学3年生の1月から利用できる
- フリーランスになりたいならRubyかPHP
無料でプログラミングが学べて就職支援してもらえるスクールは数多くあります。しかしPHPとRubyが学べるというのはギークジョブだけです。
RubyやPHPだとWebエンジニアになれるので、将来的に有名Webサービスを使っている会社への転職や、海外からのフリーランス、週3日のリモートワークなど色々と夢のあるワークスタイルを実現します。
ギークジョブさん側はきっとJavaをオススメされますが、筆者のオススメはRubyかPHPで、この2言語であれば、無料プログラミングスクールの中では最強です。
とりあえずカウンセリングは無料なので、どんなキャリアや可能性があるのか、一度無料体験・説明会だけでも受講してみることをオススメします。
