アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムといった発達障害があって、コミュ力に自信がなくて、営業などの仕事が向いていない方も多いと思います。
筆者も友達つくるのが苦手て、今は肌に合ってなかった会社員を辞めて1年間のうち、ほとんど人と話さないようなニート生活を送っています。学生時代の新卒での就職活動もバイトの面接ですら落ちまくっていたので、今思えば、筆者も自閉症スペクトラムあたりなのかもしれません。
筆者もWeb系で食べていますが、開発職ではありません。もし仮に20代前半〜中盤あたりで未経験の業界に飛び込むのであれば、プログラミングを学んでやエンジニアとして就職すると思います。発達障害がプログラマを目指すべきなのは、働きやすい多くのメリットが多いからです。
発達障害はプログラミングを学んでプログラマ就職すべき7つの理由
発達障害がプログラマとして就職すべきなのは、以下7つの理由からです。
- コミュ力低くてもOK
- IT・Web業界は協調性のない変人だらけ
- エンジニアは給与が高い
- 将来独立してフリーランスや在宅リモートワーカーになることが可能
- 数学苦手な文系出身者でも問題ない
- 学歴が関係なく高卒・中卒でも就職できる
- プログラミングはパズルみたいで発達障害向き
コミュ力低くてもOK
IT・Web業界は基本的にコミュ力が低くても技術力でカバーできてしまうことが多いです。もちろんコミュ力はあった方がいいので、どの企業も求める人材として「コミュニケーションスキルのある方」とはありますが、伝えようとする意思があれば、話すのが苦手でも問題ありません。
営業マンのように人を説得してモノを売るのではなく、社内の他のスタッフと意思疎通ができればいいので、コミュ力のハードルは低いです。
IT・Web業界は協調性のない変人だらけ
IT・Web業界は基本的に協調性のない変人が多いです。発達障害の方の中には、集団行動が苦手で周囲と協調していくスキルに自信がない方も多いと思います。
業務アプリケーションやWebサービスの開発はプログラマ同士のチームプログラミングが必要なので、全く1人で作業することはできませんが、基本的に技術があれば、社交性がなくても働けます。
だから自然と自分と同じように、他の業界では生きていけないような社会不適合者の変人が多いのも特徴です。これまでの実社会で変人や不思議ちゃん扱い、自己中扱いされてきた方もいると思いますが、エンジニアは協調性のない方が非常に多いです。
むしろ協調性のない同士なので、初めて自分のことをを理解してくれる人に出会える可能性もあります。あとアニメやゲームなど、インドア系の趣味でつながりやすいのも特徴です。
エンジニアは給与が高い
世の中の給料が高い職業は基本的に対人能力を必要とする営業系の仕事になります。また特殊なリサーチ系の専門職や士業などは別ですが、基本的に大学の文系学部を卒業した方は営業一択です。
発達障害はコミュニケーションスキルや対人能力が低い場合が多いために、この一般的な大卒男性が就職する営業系の仕事には向いていません。筆者も全力で営業職から逃げて、事務系の仕事をしていましたが、給与が低くて将来設計できなかったので、辞めてしまいました。
プログラマは文系出身者が営業以外で高給取りを目指せる数少ない貴重なルートです。
2018年のプログラミング言語別年収ランキングがスタンバイ(ビズリーチ)から公表されているので紹介させてもらいます。
順位 言語 年収中央値 最大提示年収 求人数 1 Go 600 1,600 2,202 2 Scala 600 1,300 1,489 3 Python 575.1 1,499 9,344 4 Kotlin 575 1,200 961 5 TypeScript 575 1,200 667 6 R 674.8 1,000 220 7 Ruby 550 1,200 11,676 8 Swift 550 1,200 3,353 9 Perl 525 1,200 4,509 10 C 525 1,000 9,347
年収中央値が平均的な年収になります。エンジニアは平均的に年収500〜600万円が余裕で目指せます。優秀な方はどのプログラミングを選んでも年収1,000万円以上で転職することができます。
発達障害の方にとって営業力などの対人スキルを磨いていくのは難しいと感じていると思いますが、プログラミングスキルのような技術力であれば、レベルアップさせていく自信がある方も多いのではないでしょうか?
将来独立してフリーランスや在宅リモートワーカーになるこが可能
Webエンジニアは比較的ワークスタイルが自由な会社が多く、「私服勤務」「在宅でのリモートワーク」「週3日だけの勤務」「満員電車のない11時出社」といった制度のある会社もあり、発達障害にとっては非常に魅力あふれる仕組みのある会社が多いのが特徴です。
また会社に所属してサラリーマンになるのではなく、自宅で1人で働きたいと思っている方も多いと思います。Web制作やWebサービス業界であれば、独立してフリーランスエンジニアになることができます。だから1つの会社に所属する必要はありませんし、プロジェクト単位で好きな案件を移り変わっていったり、1ヶ月以上に渡る長期の休暇を取ることもできます。
「独立といっても営業力のない発達障害には無理でしょ?」って思うかもしれませんが、ここ数年でフリーランスエンジニアのエージェントビジネスが確立されてきました。コミュニケーション能力に自信のない発達障害でも、時間給の高いフリーランス案件を獲得しやすい環境が整ってきています。
ちなみに今はRubyなどのWebプログラミング言語で1年程度実務経験があれば、フリーランスエンジニアとして月収50万円が稼げてしまうほど売り手市場であり、スキルアップしていけば月収100万円以上稼ぐことも可能となってきます。
数学苦手な文系出身者でも問題ない
発達障害ってなんとなく数学が得意で天才的な頭脳を持つようなギフテッドのイメージを持つ方もいますが、「人との会話もだけど数字も苦手な凡人だよ…」という方が大半だと思います。
コミュ障だから数字が得意みたい風潮はやめてほしいですよね(笑) 筆者も数学からは愛されませんでした。
プログラマって数学だと難しいじゃないの? って思っている方もいるかもしれませんが、ゲームプログラミングや機械学習・人工知能(AI)など一部の分野を除外すれば、四則演算(足し算・掛け算・掛け算・割り算)の集合体です。だから数学苦手なエンジニアも実は多かったりします。
学歴が関係なく高卒・中卒でも就職できる
発達障害を持つ方の中には学校生活に馴染めず、途中で引きこもりになったり、中退してしまった方もいると思います。
大手のシステム開発会社以外は、エンジニアはスキルさえあれば、就職も転職も可能なので、学歴に自信がない発達障害の方でも十分目指せるキャリアになりますし、学歴関係なくプログラミングスキルで市場価値を上げていくことができます。
プログラミングはパズルみたいで発達障害向き
発達障害の方は、話すのは苦手だけど、自分がハマった分野に関しては、一般の人以上に質の高い集中力を発揮することが多いです。プログラミングはパズル的な要素が多く、もしプログラミングにハマることができれば、非常に高いパフォーマンスを発揮することができ、社内評価や給与を劇的に上げることができます。
発達障害でも応募できるプログラマ求人の探し方
ということで発達障害の方はエンジニアのキャリアが働きやすく儲かります。プログラミングのスキルは人を裏切りません。発達障害の方こそプログラミングを学んでエンジニアとして就職すべきでしょう。
「以前はIT業界ってブラック企業なんでしょ?」という世間的なイメージも強く、筆者も興味はありましたが、IT業界目指さなかったのは、そういった悪い噂が気になったからです。
ただ近年は、そういった労働環境が劣悪な企業は昔の話だったり少数派で、むしろエンジニアは自由なワークスタイルと高い年収が目指せる、かなり美味しい職業だったということが分かってきました。もし筆者が今20代半ばに戻れるなら間違いなくエンジニアを目指します。今20代でプログラマに興味を持っている方は正解です。
ただ基本的に新卒以外は未経験ということもあり、最初の一社に就職することのハードルが高いです。これは発達障害だろうと、普通の求職者だろうと変わりません。
基本的に就職はWantedlyやGreenなどWeb系のスタートアップ企業が利用している求人サイトから応募します。また書類選考段階でポートフォリオ(作品)を完成させる必要があります。
このポートフォリオを作成する作業が最大の難関です。プログラミング未経験者にはハードルが高いので、近年は主にプログラミングスクールでポートフォリオの作成指導と面接対策のサポートを行ってもらい、最初の就職につなげることが多いです。
プログラミングスクールは有料のものから無料のものまで、ここ5年ほどで急速に増加しました。
発達障害におすすめの評判の高いプログラミングスクール7選
ということで発達障害の方でも就職しやすいポートフォリオを完成させてくれ、苦手意識の高い面接対策もしっかりしているプログラミングスクールを6つ紹介したいと思います。
テックアカデミー
テックアカデミーはオンラインプログラミングスクールの中でも一番人気の高いプログラミングスクールです。
学べる言語の幅が多いことと、受講生専用の求人サイトやキャリアカウンセリング制度が用意されているので、就職活動のためだけにもテックアカデミーは利用すべき価値があります。Javaだけですが、就職保証のコースも用意されていたりします。
オンライン特化なので、コストパフォーマンスが優れているのもメリットでしょう。
CodeCamp(コードキャンプ)
コードキャンプはテックアカデミーの人気を二分するプログラミングスクールです。コードキャンプの場合にはデザインツールについても学ぶことができるので、プログラマだけなくWebデザイナーとしてWeb制作会社に就職することもできます。
こちらもテックアカデミーと同じように、受講生専用の就職サポートがあり、PHPを学んだ後に就職保証コースの「コードキャンプゲート」が用意されています。しかも就職成功した場合には受講料キャッシュバック制度(実質無料)があるので、かなりオススメです!
テックキャンプ
今一番熱いWeb系プログラミング言語であるRubyエンジニアに特化したプログラミングスクールです。東京・名古屋・大阪には教室があり、オンラインだけでなく、通学して学ぶことができます。
テックエキスパートの強みは就職保証していることです。
受講費用は60万円程度ですが、今一番Webエンジニアとして就職しやすいRubyに特化しており、しかも就職保証しています。この制度はテックエキスパートぐらいです。就職が決まれば、すぐに投資資金は回収できるで、必ずエンジニア就職したい方は一番最初に検討すべきです。
テックブースト
テックブーストではRubyの他にPHP、ブロックチェーンやIoTなどのエンジニアを目指すことができます。テックブーストは就職サポートがしっかりしていることと、卒業しても専用の掲示板やずっと閲覧できるなど色々とメリットがあります。
ギフテッドワークス
ギフテッドワークスは障害者手帳を持つ方専用のプログラミングスクールです。東京や名古屋、福岡など全国8箇所に教室があり、プログラミングを学ぶことができます。
ここはあまり評判の情報が出てこないので、ちょっと判断できませんが、障害者特化のプログラミングスクールということで、紹介しておきました。ちなみに校舎によって学べる言語が違います。ブロックチェーンとかは天神校とかでしか学べません。あと発達障害認定が必要です。
リンクビー
こちらも発達障害認定を受けている方向けのスクールです。医師から発達障害認定を受けている場合にはデジハリが提供している30万円程度のWebデザイナー講座を無料で受講することができます。残念ながら受講できるのは、東京・大阪の施設に通所できる方のみです。
GEEK JOB
ギークジョブは今回紹介する中で唯一の無料プログラミングスクールになります。無料の理由は企業に紹介して紹介料をもらうビジネスモデルを確立しているからです。
学べる言語はRuby・PHP・Javaですが、Java案件が多いので、Webサービスを開発するWebエンジニアではなく、企業の業務アプリケーションを開発するSIerエンジニアとしてのキャリアになるケースもあります。個人的にはWebエンジニアの方がワガママな方が多いので発達障害者向きです。